星の合図

すべてが恩寵。
<< February 2019 | 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 >>

編むことを。

午前中はスイッチ切れていた。

文字づら通りにPCを落としていた。

 

暗い画面はなんだか寂しそうだった。

やはり、と思い直しスイッチオン。

 

「しゆいは言葉のひとなんだね」とスピさん。

そう、最初に言葉ありき。無ければ編もうと思う。

 

こうしてキーボードに向かう、編み手なんだと。

複雑でもない、ごく簡単な幼稚園生のわかちがき程度でも。

ひらがなの習得が異様に速かったらしい。

小学校高学年で国語ドリルの100点をばりばり獲った。

 

女の子特有の国語頭。

中学で苦手の数学や社会科に埋もれて

その輝きは徐々にうしなわれていったのだった。

 

編むことをしよう、と思い立ち書いている。

感想文や弁論大会、押し付けられては大役に泣いた中学時代。

わたしは勝気で泣き虫だった。ごうごう泣いた。

 

この世の終わりのように泣いた。

明日、ぽきりと折れそうな老婆になっても構わない、とさえ考えた。

 

jugemDSCN8678.jpg

 

社会科の先生は島崎藤村の「破戒」を読める奴はいるか、と

しょっちゅう言っておられた。図書委員長の先輩が

感想文を書かれていて「ああ、お読みになったんだ」と知った。

 

戒めを破るで破戒。スピさんから正式なタイトルを聞いた。

 

「谷間の百合」も「女の一生」も背表紙だけで見知っている。

母が「女の一生」をしみじみ読んでいて妹と共に

きゃわきゃわ騒いでいた娘だった。

 

親戚でいちばん文字の読み始めが早かった、と

きっと言葉に取り組みたかったのだと思われ。

 

母は本を買ってくれた。小学生に必要な水準の本を

買い与えてくれた。とっととサブカルに移行してごめんよ、母。

 

スピさんにはすっかりサブカルのしゆいと認識されている。

いえ、それで間違いないんスけど。

 

編むことをしたくて生まれてきた。

たっぷりとした言葉の膝かけを編もうじゃないか。

こんな冬の午後に。


春いちばんの蝋梅

七色の橋を見つけるのが

得意なあなたは

創造も豊かに

リュックに備えた

ピクニックシート広げて

わたしを招いてみせたのよ

 

生まれる前から綿密に

入念に話し合ってきたの

いついつどこで出会うかまで

 

それまで流す涙の粒や個数まで

あらかじめ計算されていたみたいに

痛かったよね打算では生きられないって

心から思ったよね

 

春の使者みたいな蝋梅に

太陽のひかり浴びて

悩みは全部天使に預けてきたわ

これからも委ねるつもり

 

jugemDSCN8742.jpg


きせつは ぐらでーしょん

おともなく しずかに

あきはまいおりて

はっぱはいろづき くもはながれ

 

きせつは ぐらでーしょん

いつのまにか ここにいた

 

であえてたんだね

いとしいひと

 

やくそくをしなくても

であえていたの

 

 

jugemDSCN8257.jpg

 


きっとうまくいく

きっとうまくいく

まほうをかけるの

きらきらのまほう

ときめきのまほう

 

なみがさそうわたしのかみを

かぜがいざなうあいのしらべ

 

jugemDSCN8131.jpg

 

きっとうまくいく

やくそくどおりに

 

かえでのはっぱの

てのひらのもよう

いいことありそう

よかんはほんもの

 


欲しいのは花冠の言葉

花冠を外したところに

ふたつ窪みがあって

そこは鬼の角の跡

 

なぜ一度鬼女になるのか

なぜ素直に謝れないのか

 

あなたの眼差し変わる刹那

いえそれは世界鏡に映る私

 

欲しい言葉は花冠の言葉

包みこむよな静かな台詞

 

jugemDSCN7950.jpg

 


調子っぱずれのソネット

隣あなたの肩越し

とろける心

途方もないかな永遠は

とめどなく続く幸福

 

ならばあなたと過ごしてみたい

七色の虹より多彩に

涙もろく無くて七癖

 

jugemDSCN7945.jpg

 

音色に呼応する心臓

猫と戯れ夜を過ごす

眠れない日々を数え

 

幾つもの奇跡を

彩り持つひと

命あればこそ

いつだって機会は来る


彷徨う

世界は閉じてしまい

わたしはどこか開く

ドアを求めて彷徨う

 

いつのまにか裸足のわたし

ドレスは裂けて風に揺れる

 

水をひとくち飲みたいの

伝説の甘露をちょうだい

 

行き止まりなど信じられない

 

内側にこそ出口があると

ポツリ告げて行ったひと

 

風は冷たく

この胸は燃えるように熱い

 

jugemDSCN0225.jpg

 

 

 

 


述懐

わたしは述懐する

今までをありのままに

 

わたしは動く

これからをありのままに

 

Jugem用DSCN0158.jpg

 

わたしは述懐する

これからを意のままに

 

わたしは動く

これからを意のままに


ディスタンス

こみみにはさむうわさ

かぜのたよりにすこし

ながいきょりをおもう

 

あわててとりつくろう

かすみのようなわたし

 

ことばたらずにごめんなさい

なんとつたえたらよいかって

 

むねにつまるおもい

ながしてしまえたら

ほしぼしのかなたへ

 

Jugem用DSCN0100.jpg


雪と花

苦しかった

気まずかった

泣いた

叫んだ

 

すべて自分由来

鏡に映ったのは

他でもないわたし

 

ととのえるべきはこちら側

 

幸せに笑った日を

思い出して

もう一度歩こう

 

雪に降られちゃったね

花壇のお花たち

春に咲く蕾の沈丁花

胸いっぱい待っているよ

 

Jugem用GEDC0003.jpg

 


| 1/75PAGES | >>

管理者ページ | RSS1.0 | Atom0.3


sponsored links

;